安全への挑戦

大月事故 Ohtsuki case

大月事故

《発生日時》
1997.10.12 20:02
《発生場所》
中央線 大月駅構内
《発生状況》
特急電車13M列車(12両編成)が、大月駅下り本線を2分遅れで速度約100㎞/hで通過中、中線から起動した入換列車(6両編成)が特急列車の側面に衝突した。
《現場状況》
特急列車の5~9号車が脱線し8号車が横転した。また入換列車も前2両が脱線した。
《列車影響》
多数
《原  因》
東中野事故(ATSのスイッチを切って閉そく区間に進入し、列車衝突を起こした)教訓から、停止信号では進めないATS-Pを導入したが、NFBを切断し列車を進行させたため、本線上で列車同士の衝突に至った。
《JR東労組の活動》
事故を起こした入換列車運転士の激励と事実確認のため現地へ向かう。当初、ATS-Pのスイッチを切って入換作業をおこなっていたと話していたが、日が経つにつれ事実を隠し、歪曲するようになった。真実を語ることから事故の原因がつかめることを訴えたが、組合の介入を否定するようになり、最終的には退職した。JR東労組は、本人から真実が聞けない中で、職場の仲間と議論を重ね、「知らない事を聞けない職場風土」「安易にスイッチを切って作業をしない」など安全確立に向けた職場づくりを取り組んだ。同時に運転士養成体系・内容の見直しなども実現した。

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