JR東労組 | 東日本旅客鉄道労働組合 EAST JAPAN RAILWAY WORKER'S UNION

第332回 田中 輝美氏(2018年3月28日)

関係人口という提案 ~鉄道の可能性~

今回は、鉄道をこよなく愛するローカルジャーナリストの田中輝美氏をお招きし、「関係人口」と鉄道の持つ可能性について講演を頂きました。
 田中氏は自称「乗り鉄」とおっしゃるほど、鉄道を利用して全国のローカル線を乗り歩き、ローカル線活性化の取り組みを取材していることから、鉄道と地域再生の可能性について具体的な事例を紹介してくれました。「関係人口」とは「地域に住んでいなくても地域を共につくってくれる仲間」という新たな概念であること。そして、若者たちが地域の抱えている課題を“魅力”と捉えて新たなチャレンジの可能性を地方に求めていることを挙げ、地域再生は観光や定住だけにとらわれずに、自分なりにどう関わっていけるかという視点が重要であると述べました。
 また、ローカル鉄道の約6割が乗客数を増やしている根拠を紹介し、これまでの「生活の足」としての利用促進ではなく、様々なアイディアや関わり方を持って地域と一緒になってローカル鉄道が地域に役立つ取り組みをおこなっていくことが、将来的に鉄道を残していくことにつながるという提言もいただきました。
JR東労組が推し進めている23線区を守る取り組みや、駅を中心としたまちづくりなどの政策にも大変参考になる講演でした。
詳細はセミナーに掲載します。

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