JR東労組 | 東日本旅客鉄道労働組合 EAST JAPAN RAILWAY WORKER'S UNION

第326回 安田 菜津紀氏(2017年9月25日)

写真で伝える世界・東北の今

 フォトジャーナリストの安田菜津紀氏にお越し頂き「写真で伝える世界・東北の今」と題して講演をいただきました。
 安田氏は「フォトジャーナリスト」とは、写真を通して世界で何が起きているのかを伝えていくことであり、自分自身の意思でテーマを決めて取材し、写真を通じて真実を配信していくことが仕事であると話されました。
 そして、取材を続けているカンボジアで地雷の被害に遭う人々の現状を紹介し、戦争が終わっても罪のない人々が武器で傷つけられ続けているからこそ、「武力に手をつけてはいけない」と訴えました。
 また、東日本大震災後の陸前高田氏で、「圧倒的に津波で破壊された中で、私たちは何をしたらいいのだろう」と感じたとき、小学校の入学式の写真を残していくお手伝いで「みんなができることを少しずつ持ち寄れば、どんな困難も乗り越え希望を掴むことができることを教えられた」と述べました。
 更に、中東・シリアの国内外の避難民の生活を取材する中で、牛菜wれていく命を目の当たりにして、難民から「世界は私たちを無視し関心を払っていない、その感覚が自分たちを一番追い詰めている」と言われた経験から、「無関心を関心の輪に変えていくために、みんな必ず持ち寄る役割があるということを分かち合いたい」と講演の最後に強く訴えました。

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