JR東労組 | 東日本旅客鉄道労働組合 EAST JAPAN RAILWAY WORKER'S UNION

第320回 本田 浩邦氏(2017年3月29日)

トランプ政権で日本経済はどうなる?

 今回の政経フォーラムは、獨協大学経済学部教授・本田浩邦氏をお招きし、「トランプ政権で日本経済はどうなる?」と題して講演をいただきました。
 アメリカ経済低迷の根源は、所得分配と企業行動にあるとし、生産性が上昇して、経済成長しても、その恩恵が企業利潤と高額所得者層の所得増に直結していることや、日本経済もアメリカと同様の状況になっていることを紹介し、「トリクルダウン」は富裕層のおこぼれをもらう「残飯理論」であると述べました。
 また、企業の内部留保についても触れ、トヨタを例にあげて、賃上げは10億円の支出であるのに対し、配当には6600億円も支出する実態を明らかにし、アベノミクスで一番恩恵を受けているのは株主だと語りました。
 最後に、広がる格差に歯止めをかける政策として、ベーシックインカム(全ての人民に対して無条件に給付する制度)型の普遍的所得保障が必要だと述べ、来年の春闘に向けて大変参考になる講演となりました。

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