JR東労組 | 東日本旅客鉄道労働組合 EAST JAPAN RAILWAY WORKER'S UNION

第313回 二木啓孝氏(2016年8月23日)

参院選後の政治状況の中で、どのような社会を目指すか

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今回の政経フォーラムは、政治の取材でおなじみの二木啓孝氏を講師としてお招きし、「参院選後の政治状況の中で、どのような社会を目指すか」というテーマで講演を受け、参院選後の永田町やアベノミクスの真相など、様々な視点から現在の政治・経済状況を取材の裏話を交えながら話していただきました。

 二木氏は2009年の政権交代について触れ、「政権交代は手段であって目的ではない。イギリスの政権交代は10年先を見据えて若手執行部を鍛えたことで実現した。そのことを教訓にすべき」「反省だけでなく大胆な人事刷新で、前向きな姿勢を国民に訴えかけることが重要だ」と述べました。

 また、安倍政権が推し進めるアベノミクスを「新自由主義の権化」と厳しく批判しました。そして「経済成長は人口に比例する」とした上で、人口が伸びれば経済も伸び、人口が減少すれば経済も沈むことは世界的な常識となっていること。1998年以降、労働生産人口は毎年約64万人ずつ減少しているトレンドが続いている中で、GDP600兆円を実現できるのか疑問を呈しました。

 そして、日本はゼロ成長・安定成長の中にあり、その中で私たちが安心して暮らしていくためには、経済活動を緩やかに循環させていく政策が重要であること、人の幸せや新しい価値観、生き方を労働組合が提案することが大事だとアドバイスを頂きました。

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