反弾圧のたたかい

第30回公判報告

山田さんへの被告人質問が行われる!

 3月10日午前10時より、東京地方裁判所・第104号法廷において「JR浦和電車区事件」第30回公判が行われました。
今回の公判は、山田さんに対する弁護側からの質問が行われました。証言台に立った山田さんは、緊張していたものの、終始落ち着いて弁護士の質問に的確に答えていました。
その中では、これまで検察側が証明しようとしている「犯罪事実」がなかったことを真実に基づいて証言し、Y証言での矛盾・警察作成証拠の間違いなども堂々と訴えてきました。
これによって、「JR浦和電車区事件」の被告とされている7名の完全無罪は、着実に近づいてきていることがより明確になってきました。

7名の意見陳述の要旨は次のとおりです。

Y君のキャラクターを赤裸々に供述

弁護士 → (被害者とされている)Y君の最初の印象はどうだったか。
山 田 → 人付き合いの苦手そうな人。早く浦和電車区に馴染んでほしいと思った。
弁護士 → 運転士試験の合格を「祝う会」の中で変わったことはなかったか。
山 田 → Y君以外の10人は合格した喜びと教導に対してお礼などを言っていたが、Y君は「実務試験の結果が悪かったのに合格するなんておかしい」と悔し涙を流していたという事があった。また、試験中の話では一回失敗したことで、その後は試験中にもかかわらず、投げやりな運転をしていたと聞いた。
弁護士 → Y君が嘘をついていた理由は何だったと聞いたか。
山 田 → Y君は、「東京車掌区のO氏から脅かされていた。O氏からは、『(嘘をつかなければ)お前の家に殴りに行くぞ』と言われた」と言っていた。(謝罪もなく)嘘をついた責任を他人へ押しつけるY君に対して、組合員はみんな「あ然」としていた。

録音テープ反訳書・現場見取り図の矛盾点を供述

弁護士 → Y君が隠し録りした集会と、録音していない集会の違いはあったか。
山 田 → 証拠になって知ったことだが、隠し録りしていない集会では、堂々と反東労組発言を行っていたが、録音した集会では、異常なくらいおとなしくしていた。
弁護士 → 乗務員詰所でY君と話をしたとき、3名(山田・齊藤・小黒)で取り囲んだのか。
山 田 → 警察作成の現場見取り図ではそのようになっているが、実際は、齊藤君が乗務していた電車を小黒君が引き継いだので、3名一緒の時間にいたことはない。証拠に提出されている「運転士運用行路表」を見ればはっきりする。

反訳書(警察が作成した、録音テープを文章にしたもの)の真実との食い違いを鋭く指摘する!

弁護士 → このときの会話をYは録音していたようだが、テープは聴いたか。
山 田 → 10回以上聞き返した。
弁護士 → 何か気がついた点はあったか。
山 田 → Yの証言や録音したカセットテープの紙片には、録音した時間として記載されているのは「18:00から18:35分」となっているが、実際には何回計っても26分間しかなく、9分も短い。また、詰め所に入る前にスイッチを入れた(ICレコーダーの)とあるが、詰所のドアの開閉音もなくおかしい部分がある。
弁護士 → その他、録音されているものの反訳書(テープの会話を文字にしたもの)を読んで、実際と違う点はあったか。
山 田 → かなり多く違う点があった。意図的としか思えない。
具体的に反訳書では
「責任取れよ」が実際(テープ)では 「遅れているよ」
「ずっと最後まで続ける」 が 「4分半も遅れてるんだ」
「42分」 が 「22分」
「5番6番あたりのグループのねー」 が 「職場の仲間を不安にさせといてねー」
などや、話していない言葉まで書かれている。そして、警察作成の反訳書では、当初、被害者としてYが話したとする「怒れ、うんと怒れ、馬鹿なんだから。周りがパーなんだから」という言葉は、文脈からしても私が言う言葉ではなく、Yの発言である。

 このように、真実を訴えることで検察側の主張のでたらめさを明らかにしてきました。
特に、録音テープの「反訳書」では、言葉そのものが意図的に変えられていたり、録音したとされる「録音テープ」の時間が証拠物では、明らかに短くなっているなど、編集されている可能性があることを訴えました。
さらに、Y君が「隠し録り」をしていた職場集会での発言や態度は、録音していないときと大きく変わっているなど、Y君が裁判を想定して証拠になった時には有利になるよう仕組んでいたと思われる、と訴えました。
検察側は恣意的に7名を犯罪者に仕立て上げようとしていますが、真実は全く違うものだったのです。

 このように、真実を訴えることで検察側の主張のでたらめさを明らかにしてきました。
特に、録音テープの「反訳書」では、言葉そのものが意図的に変えられていたり、録音したとされる「録音テープ」の時間が証拠物では、明らかに短くなっているなど、編集されている可能性があることを訴えました。
さらに、Y君が「隠し録り」をしていた職場集会での発言や態度は、録音していないときと大きく変わっているなど、Y君が裁判を想定して証拠になった時には有利になるよう仕組んでいたと思われる、と訴えました。
検察側は恣意的に7名を犯罪者に仕立て上げようとしていますが、真実は全く違うものだったのです。

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