反弾圧のたたかい

第18回公判報告
真実は検察側の思惑をも吹き飛ばした!

 4月23日、第18回公判が行われました。
今回の公判も前回に引き続き、弁護側証人である当時分会青年部長のK氏と大宮地本総務部長F氏(当時)の主尋問が行われました。
二人の証人はそれぞれの立場から当時の真実について証言しました。
その中では、グリーンユニオンから組織介入が相次いで発生していた当時の情勢や、Y君が転勤当初から「何かやってやろう」(反組合の行動)と言っていましたが、「分会としてはグリーンユニオンから利用されようとしているY君を助けようと行動してきた」事実が語られました。
また、Y君が退職する1ヶ月前に、F証人が「信頼を回復よう頑張れ」と激励し、Y君も「頑張ります!」と答えていた事実も明らかにされました。
まさに、組合からの脱退や退職の「強要」など、なかった事実が証言により明らかになりました。

組合員のみんなが、Y君を心配する当時の状況を説明!

□グリーンユニオンがJR東労組への組織介入の事実について

弁護士 → 何故、当時Y君とグリーンユニオン役員とのキャンプが問題となったのか?
K証人 → グリーンユニオンからJR東労組組織への介入と危惧したからだ。
弁護士 → グリーンユニオンがJR東労組の組合員を引き抜いたという事実はあったのか?
K証人 → 過去に芋煮会やJR連合主催のユースラリーへ誘うことを通して引き抜きを行った事実がある。

□キャンプを問題にしたことについて

弁護士 → グリーンユニオンのキャンプに参加したY君と、誘ったグリーンユニオンのどちらが悪いのか?
F証人 → グリーンユニオンの『グリーンカラーってどんな色?』(JRグリーンユニオン中央委員会資料)にあるように、東労組内の潜在組合員との関係を深めるという戦略と、今回のグリーンユニオンのキャンプは関係があると感じられた。
弁護士 → 潜在組合員とは?
F証人 → 東労組の組合員ではあるが、内部につくりだしたグリーンユニオンを支持するものを指すのだと思う。

かりに脱退発言があっても説得することが第一の目的!

□Y君の脱退発言について

弁護士 → 2000年12月27日頃にY君の「脱退発言」を聞いてどう思ったか?
F証人 → こんな問題で脱退されたら困るなぁーと思った。分会長の説得で理解を得られると思っていた。

□12月28日の役員とY君との話し合いについて

弁護士 → 12月28日はどのような内容であったのか?
F証人 → 反東労組発言を淡々と繰り返し、「脱退します」と言い放って出て行った。

□12月30日の役員とY君との話し合いについて

弁護士 → Y君は話し合いの中でなんと言ったのか?
K証人 → 「今思えば、東車(東京車掌区分会)は冷たかった。浦電(浦和電車区分会)はあたたかい」と述べていた。
弁護士 → それはどのような意味か?
K証人 → Y君は「東車では署名をしないことについても誰も心配してくれなかったが、浦電ではみんなが心配してくれた」と言っていた。
また、Y君は「みんなの気持ちに応えるために信頼を取り戻し、積極的に東労組の運動を担っていく」と述べていた。

Y君の謝罪と反省を組合員は素直に信じていた!

□2001年1月4~6日の職場集会の目的について

弁護士 → 集会の主旨・目的は何であったのか?
K証人 → Y君から反東労組発言に対して反省・謝罪したいと話があったため、Y君とともに全組合員で頑張ることを目的とした。

□当初の時点で、Y君が謝罪したことについて

弁護士 → 何故、Y君の謝罪を受け入れたのか?
K証人 → みんなの前での謝罪したし、本当に申し訳ない、反省しているという感じであったから。

退職の1ヶ月前に「信頼回復するために頑張れ」と激励した!

□7月中旬に退職届を提出したことについて

弁護士 → 退職届を提出する約1ヶ月前に話をしたか?
F証人 → 6月14か15日に電車区内の除草作業を二人で行った際に、「脱退はしたが、信頼回復するため頑張れ!」と話した。
弁護士 → Y君はなんと応えたか?
F証人 → 「はい。頑張ります」と応え、勤務終了する間際にも「頑張れよ」と声をかけたら「頑張ります!」といって別れたのに、なぜ退職したのか分からない。

 以上のように、二人の証人は、当時の真実に基づいてY君とのやりとりをリアルに述べ、「脅迫・暴行、強要」などなかったことを明らかにしました。

 次回は、二人に対する検察側の反対尋問が行われます。

 これまで「えん罪浦和電車区事件」をご支援して頂いているすべての方々にお礼を申し上げるとともに、今後も支援の輪を広く押しひろげていこうではありませんか。皆様のご支援・ご協力をお願いします。

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