国際交流・連帯・平和

本部情報コンクール「海外研修」開催!
労働者の連帯で、世界の鉄道の安全を創り出そう!

 11月3日~8日、本部情報コンクール海外研修が開催され、6名が参加しました。
 初日は、タイ国鉄労組を激励訪問し、意見交換を行いました。タイ国鉄の民営化に反対し、ストライキを含む様々な闘いや10月5日発生した列車脱線死傷事故とその後の4件の事故について説明を受けました。
 タイ国鉄は、ATSや誤出発等の保安設備が全く無く、機関士任せであり、車両の多くは整備不良で走っています。要員不足による機関士の疲労や170両ある機関車のうち150両の安全装置(EB装置)が故障したまま運転している状況です。
 10月5日の事故の問題を解決するために運輸省前に座り込み、安全を求めて闘いをつくっている最中、タイ国鉄労組の6名が突然解雇され、ストを行なった損失として7千バーツ(2億4000万円)の損害賠償が国鉄当局から提訴されています。明らかに組合つぶしが目的です。

地元のテレビ局に出演!
地元のテレビ局に出演!
タイ国鉄労組との意見交換
タイ国鉄労組との意見交換

 私たちは、ソムサック顧問の計らいで地元テレビに出演し、日本の鉄道の安全について紹介し、タイ国鉄当局の安全対策の不備を指摘しました。そして、労働者に対する責任追及だけでは安全を守れないことを訴えました。

 その後、ビルマ労組連合の事務所を訪問し、ビルマ労組連合の歴史を聞きました。ビルマ(ミャンマー)は軍事政権の為、組合活動が禁止され、労働者達は劣悪な条件下で労働をしています。ビルマに親・家族を残してタイで活動しており、国を亡命してから1回も会っていません。3名から始まった活動も、現在は世界各国に支部が出来、活動しています。1時間ほどの訪問でしたが、連帯の必要性を実感しました。
 日本軍による捕虜の強制労働が行われた泰面鉄道は、難工事が伺えました。日本軍は多くのイギリス人・オランダ人捕虜をジャングルの奥地で強制労働させ、炎天下での労働に加え、衛生環境が悪く、多くの犠牲者を出しました。お墓を見ると、皆が私と同じ位の20代~30代で亡くなっています。二度と悲惨な戦争を起こしていけないと実感し、戦争はNO!を訴えていきます。
 タイも日本も正しいことをする組合は弾圧され、仲間との連帯ではね返していることも確認しました。世界との連帯は必要であり、この研修で学んだことを情報紙や集会で伝えていきます。

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