JR東労組とは

JR東労組とは?(ジェイアールひがしろうそ)

 JR東労組は1987年3月3日に誕生しました。
これは、国鉄がJRに生まれ変わった1987年4月1日にあわせ誕生したものです。
国鉄時代はいくつかの労働組合にわかれ、それぞれが主義主張や政党からの干渉で対立構造がつくりだされていました。
しかし、国鉄改革の過程を通じていくつもの労働組合が労働組合とは何か?どうあるべきか悩み苦しみ、鉄道の復権と組合員の雇用・生活の安定を求めて、主に5つの労働組合が統一し生まれたのがJR東労組なのです。

 労働組合とは一人ひとりでは圧倒的に弱い労働者が、結集した力で経営側に対抗するためにつくる組織です。
労働組合は憲法第二十八条および労働組合法によって保障されていますが、労働組合と名前だけをつければそれでいい、というわけではありません。
労働組合はその目的を明確にして、目的達成のために組合運動を行なわなければ本当の意味での労働組合とは言えません。
ですから、JR東労組は綱領で「JR東労組に結集する組合員とその家族の利益を守る」「JR東日本を名実ともに世界一の鉄道会社に発展させることを通じて、その社員にふさわしい労働条件を獲得する」ことを謳い、目的に据えています。そのために「企業内労働組合として外部からの干渉や支配を排除し、特定政党やイデオロギーの組合内への持ち込みを拒否し、労働組合主義に徹する」ことを明確にしています。

 JR東労組とJR東日本会社は労使協力の健全な労使関係を築いています。会社の発展と社員と社員・組合員の幸せを共通の目標
として、それぞれの立場を認め合い、真摯な論議を交わしながら目標実現に努力しているのです。
一般的に労働組合は組合の主張を堂々とおこない、会社発展のために協力しますが、成果配分など対立する場面も存在します。しかし、JR東労組の場合は「労使共同宣言」を結び、ストライキによらず平和的手段で紛争を解決することを会社と確認しあっています。
これは労使双方が誠意を尽くして話し合うことを通じて、ストライキに至る前に問題解決をはかることを宣言したもので、相互の信頼関係が大前提となっています。
この関係を維持するためには、当然にも労働組合はその政策立案能力を高める努力を不断に行なわなければなりません。また、会社は組合からの申し入れに対し、誠心誠意回答しなければならないことはいうまでもありません。

 このように21世紀に飛躍するJR東日本をめざし、それにふさわしい労使関係をつくり出すためにもJR東労組の更なる強化・発展がめざされなければなりません。
これが、国鉄改革を経てJRが発足してから私たちがつくりあげてきたJR東労組です。
私たちは組合員と家族のために絶えず「抵抗とヒューマニズム」を合い言葉に、弱い人の立場に立って、労働者や弱い人たちが報われる社会をめざしてこれからも奮闘します。

JR東労組綱領(綱領とは、労働組合の「憲法」です)

  1. 私たちは労働条件の維持・改善をはかり、経済的・社会的地位の向上をめざす。
  2. 私たちは鉄道労働者の使命を自覚し、技術の錬磨と人格の陶冶に励み、21世紀鉄道の興隆をめざす。
  3. 私たちは組合員の利益を第一義とする労働組合主義にもとづき、政党の支配・介入を許さず、団結を強化し、労働者の総結集をはかり、日本労働運動の統一と発展をめざす。
  4. 私たちは国民の先頭に立ち、個人の尊厳を尊重し、日本国憲法に沿った自由にして公正・平等・平和な社会の実現をめざす。
  5. 私たちは基本理念を同じくする国内外の労働者と連帯し、基本的人権の確立と世界平和の達成をめざす。
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