JR東労組 | 東日本旅客鉄道労働組合 EAST JAPAN RAILWAY WORKER'S UNION

第333回 札幌市立大学学長、公立はこだて未来大学 名誉学長 中島 秀之氏 (2018年4月20日)

ITとAIの活用により、新たな社会の可能性をデザインする

 今回の政経フォーラムには、AIの研究を40年続け日本のAIの第一人者である中島秀之氏にお越し頂き、人工知能のできること、できないこと等、かみ砕いてお話をいただきました。

 冒頭で「40年研究を続けてきて人間はすばらしい、AIはなかなか追いつかないことを実感した」とお話し下さりAIに対する脅威を和らげて下さいました。

 最近、変化の速度は確実に加速しており、AIにより人類は置き去りにされるんではないかと懸念されています。「情報処理技術は社会の仕組みを根本から変える能力を持っている。現在の情報化は、以前の社会の仕組みをそのままに、その一部をコンピューターに置き換えたに過ぎないので、情報処理の可能性を十分に使っていない。新しい社会の仕組みそのものをデザインすることが望まれる」と、「従来では実現不可能であった効率の良い社会システムが実現できる」とお話し頂きました。

 AIが職を奪うという議論については、人間は「生活している、この世の中で生きている。ロボットとかAIとは決定的に違う。今後自分たちはどういう生活をし、AIの使い方をどのようにデザインしていくのかが大事」と訴えられました。

 そして思いつくことこそが一番大変で大切なこと、AIにはできないこと、と“人間の持つ想像力”を発揮することこそが重要と締めくくられました。

 詳細は「セミナー」に掲載します。

 

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