労働条件向上

「2009 政策フォーラム」開催!
「職場からの挑戦」で安全で働きがいある職場を創造しよう!

 11月15日~17日「2009政策フォーラム」を八王子地本の準備のもと、山梨県・八ヶ岳ロイヤルホテルで開催しました。
 開会に先立ち、9月10日東北新幹線仙台駅構内でトロリー線張り替え作業中の事故で亡くなられた、パートナー会社社員のご冥福と事故の再発防止を祈り参加者全員で黙祷しました。
 千葉中央執行委員長は主催者あいさつで「JR発足以降、労働組合のチェック機能を発揮し、安全や職場で発生した問題を労使で真摯な議論を通して解決してきたが、会社の労働組合に対する対応が変化している。改革の原点を捉え返すことが大事だ。グループ会社の仲間の命を亡くしたが、安全第一の職場風土に向けて討論を創りだしていく。さらに、美世志会の上告審勝利に向けた闘いと来年の参議院選挙に組織内候補を擁立して闘う」と提起しました。
 また、JR総連出村副委員長、JR東日本深沢常務取締役より来賓のあいさつを受け、①鉄道における安全とサービスについて ②「設備21」外注化検証 ③制度・環境改善の三つのセッションに分けて、16提言の発表を行いました。討論では46名から発言を受けました。
 また、3日目は、岡川全日空運行本部副本部長兼乗務員室室長から「パイロットと安全意識の醸成」と題して「100%の人間はいない」今年ハドソン川に着陸した機長の判断を例に「安全は知識だけでは守れない、先輩の経験を語り継ぐことが必要だ」と経験から瞬時に判断することによって事故は防げると講演を頂きました。その後、石井副委員長がまとめを行い組合歌斉唱、団結がんばろうで終了しました。

提言の要旨

<第一セッション>
--本来業務、安全よりもサービスや諸活動が優先になっている--

安全について、真剣に議論!
安全について、真剣に議論!

 第一セッションは、「安全第一!鉄道における安全とサービス」をテーマに4機関が発表を行いました。討論では、職場で発生しているインフォーマル活動や即賞、お詫び放送の実態や車掌のドア扱いが安全よりもサービスの視点で教えられているなど、職場で発生している事象と問題点、それに対する労働組合の取り組みが紹介され、車掌教育の見直し、安全や技術継承を確立するには、ベテラン車掌や運転士を職場に配置しなければいけないなどの意見が出されました。
また、お客さまからの苦情を理由にした体罰教育が行われた「苦情を受けないドア扱い」「体罰では事故は防げない」などマニュアル教育では問題は解決しない。そもそも、車掌は後方防護要員であり、ドア扱いは安全教育とすべきだ。さらに、即賞や褒める風土、マイヒャット、サービス推進委員会などは、参加や件数が問題にされ、競争を煽る内容になっている。など本来業務や安全教育よりも、利益誘導による公募やインフォーマル活動が活発に行われている実態が出されました。
また、奥羽本線鍋田踏切事故では、警察から「踏切に自動車が侵入して衝突しても、自動車が全て悪いとはならない、国鉄時代とは違う」と言われている。乗客や乗務員、踏切利用者の命を守るために、非常ボタンと特殊信号発光器、列車防護無線が連動など、踏切に障害物があった場合でも衝突を防ぐシステムの構築が必要だ。と発言がありました。
ライフサイクルでは、営業に向いていない組合員もいる、運転士全員を駅に出すのは問題だ。そもそも会社は議事録を守っていない。など一律にベテラン運転士を駅に出すことにより運転士の技術継承が出来ない。との問題点が出されました。

<第二セッション>
--設備21の教訓から、検修の構内外注化には反対だ--

 第二セッションは、「設備21外注化検証~安全と技術継承が確実にできる体制を目指して」と題して5機関から提言の発表がありました。
討論では、設備21の発足当時から見れば、業務量が増えているがベテラン社員の退職によって技術は低下している。そうした状況の中で、若手を対象に業務研究会や各種開発プロジェクト、勉強会などが開催されている、その一方で、超勤しないと本来業務は間に合わない。若手を教育する時間がない。また、パートナー会社社員の死亡事故が発生し、事故の連鎖が止まらない。会社の対策は作業を再開するための内容になっている、業務量や過酷な労働条件を改善しなければ事故は無くならない。工事予算が増加しているにもかかわらず、要員は増えていないなど、制度や要員不足の問題点が出され、設備21体制の見直しの声が出されました。
検修の構内外注化では、現在の委託業務を希望者する者はいない。委託は破綻している状況でさらに委託を拡大すべきではない。若手は出向するためにJRに就職したのではない。JR本体で技術継承が出来なくなる。設備21の教訓から技術継承を本体でできる体制を確保しなければいけないなどの意見が出されました。さらに、故障すると部品がないなど、予備品や予備車両の配置がされていない問題が出されました。
また、設備21や検修、構内の委託業務における偽装請負の実態や業務委託によって技術継承、異常時対応や判断が遅れることが想定されることから検修・構内の全面外注化は反対との発言が相次ぎました。

<第三セッション>
--働きがいある職場を創る--

 第三セッションは、「制度・環境改善~ゆとり働きがいのある職場を目指して~」と題して7つの提言の発表があり、三つに分けて討論を行いました。
一つ目は、女性が出産・育児後も働ける職場・制度について、車掌、運転士の社員が出産、育児をする場合、乗務労働に復帰している人はいない。妊娠、育児の期間は他職などへ行ける女性のライフサイクルを創るべきだという発言や短時間勤務の実現。さらにはワーク・ライフ・プログラムでは「制度利用は当然の権利と考えるのではなく・・」と書かれている。こうした会社の姿勢が女性の労働条件を低下させている。削除を求める。など会社の女性社員に対する考え方が問題だ。という発言が多くを占めました。
二つ目には本来業務と働きがいについて、管理者は、本社、支社からのメールでの問い合わせに汲々としている。とても管理業務ができる勤務、業務内容ではない。
工務からは7年で一人前と言われるが2年~3年で転勤では、仕事を覚えることは出来ない。若手を教えてもらうという弱い立場に追い込んで労務管理を行っている。全てに共通するのは、競争心を煽る内容になっている、行き着く先は「人事賃金制度の変更」である。競争主義が事故を多発させている。
三つ目は、営業職場の働きがいについて、グリーンスタッフの教育や社員採用試験などの問題をグリーンスタッフ分科会を結成して議論している。苦情に対応した時に反対に障害で訴えられて、警察の取り調べで認めてしまった。会社として、トラブルの際は管理者も立ち会うことや訴えられたときに会社は直ぐに対応すべきだ。

<まとめ>

 石井副委員長は「会社は間違っても謝らない。職場の現実や真実が掴めなくなっている。本社第一主義の官僚化が進んでいる。JR西日本のような会社にしてはいけない。職場で発生している安全とサービスや競争を煽る各種委員会、ライフサイクルの議事録違反など出された問題の解決に向けて取り組んでいく。さらに、効率化に対しては、擬装請負、異常時対応、技術継承、要員、転勤、エルダー雇用、予備品の問題などを明確にして交渉をしていく。また、女性の労働条件、営業職場の安全や管理者の働きがいについても問題点を明確にして解決していく。そして、参議院選挙、美世志会の上告審に向け荒波を乗り越えて、職場からスクラムを組んで闘っていこう」とまとめを行いました。

このページの先頭へ [↑]